和風住宅
和風とは日本独自の文化です。
その文化発祥の地で生きている私達だからこそ、感じる事が出来る「良さ」があります。その良さには明確な形などはありません。
様々な要因を私達は五感で感じ、心で良さを理解するからです。
私達は和風住宅が持つ「技」「伝」「心」でお客様の理想の住まい作りをお手伝いさせていただきます。
降幡建築設計の和風住宅
伝え継がれた技術だから出来ること
現在の木造住宅を作る際は、プレカットと呼ばれる加工法で集成材を加工して建物を作る事が主流となっています。
集成材自体は品質も安定していますし、木材自体が変形する「ねじれ」や「反り」も少なく建物を建てる材料としてとても優秀です。
プレカット工法もコンピューター制御に基づき、ほぼ狂いなく材料の加工をする事が出来ます。
しかし、私達は集成材やプレカット工法ではなく、無垢材や職人の手刻みで材料の加工を行います。
無垢材は木材自体に歪みや収縮が起こりやすい欠点があります。しかし、木材の寄せ集めである集成材に比べて「一本の木」から出来ている無垢材にしかない「木のぬくもり」や「優しさ」、「風合い」など、私達の「感性に訴えかける良さ」が豊富です。
無垢材の加工の難しさには歪みや収縮が起こりやすい事と共に、無垢材1本1本に違いがある為、同じ加工が出来ないという事があります。
その為、手刻みを行う職人は無垢材1本1本を注意深く観察し、それぞれの無垢材によって最適な加工を行います。
これは長年の経験と木の特性を熟知した職人だからこそ出来る事です。
このように、伝統の技と豊富な経験を持った大工が「手刻み」を行う事で、無垢材の欠点である歪みや収縮の影響を抑える事が出来ます。
木材×加工の組み合わせ
- 集成材
- 様々な木材を集め、接着剤で繋ぎ合わせた材料
加工がしやすく「ねじれ」や「反り」がない為、品質が安定している。
複数の材料が混ぜ合わさる為、木材の持つ風合いなどの魅力を感じない。
- 無垢材
- 伐採した1本の木から作られる材料
加工が難しく、「ねじれ」や「反り」が発生しやすい。
木材の持つ風合いなどの魅力を多く感じる事が出来る。
- 手刻み
- 大工が手作業で材料を部材に加工する方法
木材の状態を見ながら加工が出来る為、「ねじれ」や「反り」を抑える事が出来る。
- プレカット
- コンピューターにより制御された機械で材料を部材に加工する方法
木材の状態に関係なく加工する為、「ねじれ」や「反り」に対応しにくい。
一般的な木造住宅の家作り
- 集成材×プレカット=
- 木が持つ本来の良さは感じられないが「ねじれ」や「反り」が少ない
降幡建築設計事務所の家作り
- 無垢材×手刻み=
- 木が持つ魅力を最大限引き出しながら「ねじれ」や「反り」が少ない
つまり、降幡建築設計事務所で作る家作りは、木材の魅力を最大限引き出しています。
理にかなった構造美
一般的な木造住宅では建物の耐震性や耐久性を高める為に様々な金具を使用します。
天井裏などの梁や柱に耐震金具を使用する事で耐震性や耐久性を高め、安全な暮らしをしています。
一方、伝統的な和風住宅では耐震金具をほとんど使用しません。建物自体がしっかりしている為、建物の構造自体が耐震性や耐久性を高めているからです。
耐震金具を使用しないから天井板を外す事で「大黒柱にがっしりと突き刺さる梁」など、構造を見ることが出来ます。
天井板を外したその先には
「建物の構造が放つ圧倒的な存在感」
「建物を支える構造の力強さ」
「構造が作り上げる美しさ」がそこにはあります。
「伝える想い」と「守り続けるモノ」
今の日本では30年〜50年程で建物を取り壊す事が多いです。
主な原因として、材料の劣化などにより建物自体が改修をしなければ住めなくなってしまうからです。
しかし、日本各地にある伝統的な木造家屋では築200年なども沢山あります。
これは、材料として使用している木材の本質を理解し、優れた技術で作り上げるからこそ建物自体が長く住めるようになります。
建物が長く存在するという事は、「自分だけ」が住むのではなく「自分の子供や孫」が大人になっても住み続ける住まいとなります。
建物にとって時が経つという事は「そこに住む人の想いを刻み、後世に伝えていく」という事になります。
後世で「大切な思い出」と「大切な人」を守り続けてくれる和風建築はいかがでしょうか?
和が醸し出す良さも明確な言葉では表しにくいモノです。
それでも人は、「肌で木のぬくもり」を感じ「目で美しさ」に感動し「鼻で木の香り」を楽しみ、「心」で良さを感じます。
あなたも和の醸し出す良さを心で感じてみませんか?